“失敗”から生まれたあまりに美しいシェリー

Ximénez Spínola Old Harvest

ソレラ1964に眠る奇跡のシェリー。これが失敗の産物だと知って驚いた。1964年、訳あって人手が足りずいつもより3日間余分に天日干ししてしまったブドウがあった。当然ペドロ・ヒメネスには使えないが、かといって捨てるのも忍びない。新たにソレラシステムを築き取り敢えずワインを仕込んでみた。

偶然、ヒメネス・スピノラのセラーにはアルコール耐性において世界最強の蔵付き酵母がいて、できてみてばアルコール度数17%。オロロソタイプのシェリーになった。味は極上、歴史上誰も経験したことのないペドロ・ヒメネスのオロロソだ。

このシェリーは彼らにとっては不完全品で、2010年まで一族だけで自家消費していた。しかしあまりに美しいものはいつか世に出る運命にある。ため息の出る名品。

“El equilibrio de la Solera eterna…”
Iba a ser zumo de pasas, pero nació de una deshidratación incompleta durante la vendimia de 1964. Han pasado los años… Su evolución y equilibrio son tan positivos, que hoy sería imperdonable no seguir elaborándolo con el saber eterno de las Criaderas y Soleras.

José Antonio Zarzana – Viticultor

Nicolas x Me ディスティレリ・ド・パリ ジン サンク

Nicolas Julhès x Kayo Kono for ISETAN

Distillerie de Paris Gin Cinq le printemps

日本を代表する老舗デパート、新宿伊勢丹のリミテッド・エディション、ディスティレリ・ド・パリ ジン サンク。世界的蒸留家であり、同蒸留所のオーナー、二コラ・ジュレス氏が「パリに住むフランス人が来日して感じた日本を表現したジン」をテーマに、二コラがレシピを、河野がそれを日本の四季になぞらえてブランドストーリーとデザインを起こした初めての合作です。2019年にリリースした限定240本の「春」バージョンが即完売と好評で、続く「秋」バージョンもレシピに少し手を加え、秋冬カラーのラベルでリリースされました。

「夏」と「冬」もいつかリリースして四季が揃えばコンプリート、とはあくまで個人的なプラン。そんな特別仕様のジンの名前はフランス語で「5」を意味するサンクにしました。四季なのにサンク?それはこのジンがもたらす5番目の季節を皆さん自身で見つけて欲しいという、私たちからの隠れたメッセージです。ここではそうとだけ。